
「いろいろ考えすぎて仕事に集中できない…」
「仕事のモチベーションが続かない…」
そんなふうに、仕事のストレスに悩んでいませんか?
もし心当たりがあるなら、あなたはHSS型HSPの傾向があるかもしれません。
HSS型HSPとは、刺激に敏感で疲れやすい一方で、新しい刺激を求めてしまうという、一見矛盾した性質を持つタイプのことです。
特に職場のように刺激の多い環境では、ストレスを感じやすい傾向があります。
実は僕自身もHSS型HSPで、長い間、仕事のストレスに悩まされてきました。
ですが、自分の特性を正しく理解し、適切に対処することで、少しずつストレスを軽減できるようになりました。
この記事では、HSS型HSPが仕事でストレスを感じる原因と、僕が実際に効果を実感した6つのストレス軽減法、そして最も重要な「境界線を引く方法」について、実体験をもとにわかりやすく解説します。
さらに、記事の最後には、僕が一番お伝えしたいポイントもご紹介しています。
「自分らしい働き方」を一緒に探してみませんか?
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
第1章 HSS型HSPが仕事でストレスを感じる原因
1.HSS型HSPとは?
まず、HSS型HSPについて解説します。
HSPとは「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略で、日本語では「とても敏感な人」「繊細な人」と訳されます。
簡単に言えば、「感受性が高く、周囲の刺激に敏感に反応してしまう人」のことです。
一般的なHSPは、強い刺激を避け、静かで落ち着いた環境を好む傾向があります。
しかし、HSS型HSPはこれと少し異なります。
刺激に敏感でありながら、新しい刺激を求めてしまうという、一見矛盾した性質を持っているのが特徴です。
好奇心旺盛で、新しいことや変化を楽しみたい気持ちが強い反面、実際に挑戦するとすぐに疲れてしまいます。
「やってみたい自分」と「疲れやすい自分」の間で常に葛藤している──それがHSS型HSPの大きな特徴です。
2.HSS型HSPが仕事でストレスを感じる原因
HSS型HSPは、職場でストレスを感じやすい傾向があります。
ここでは、代表的なストレスの原因を3つご紹介します。
①職場の刺激の多さ
1つ目は、五感から受ける刺激の多さです。
HSS型HSPは、音・光・人の動きなどの刺激に敏感に反応してしまうため、次のような刺激にストレスを感じます。
- 電話の音や話し声、キーボードの打鍵音など、聴覚からの刺激
- 蛍光灯の光、パソコンのブルーライト、人の動きなど、視覚からの刺激
- 合わない室温や不快な匂いなど、触覚や嗅覚からの刺激
さらに、刺激好きなHSS型HSPは、自ら情報や刺激を受け入れようとするクセがあるため、気づかぬうちに疲れてしまうのです。
②人間関係による気疲れ
2つ目は、人間関係です。
HSS型HSPは、相手の表情や声のトーン、職場の空気を敏感に察知します。
そのため、次のような場面でストレスを感じます。
- 上司や同僚の機嫌が気になり、自分の仕事に集中できない
- 誰かの悩みを自分の問題と勘違いし、抱え込んでしまう
- 頼まれごとを断れず、自分を犠牲にしてしまう
こうした「境界線」を引くことの苦手さが、人間関係でのストレスをさらに大きくしています。
この点については、第3章で詳しく解説します。
③刺激と退屈のバランス調整が難しい
3つ目は、刺激と退屈のバランス調整が難しいことです。
HSS型HSPは、新しいプロジェクトや変化のある仕事には積極的に取り組みます。
しかし、いざチャレンジすると刺激の多さやプレッシャーに疲れてしまい、ストレスを感じてしまうことも少なくありません。
反対に、ルーティンワークや単純作業が続くと、今度は退屈で耐えられなくなるのです。
この2つのバランスを調整するのが難しく、「どうすれば自分に合った仕事を見つけられるのか」と悩んでしまうんです。
第2章 HSS型HSPの僕が実践するストレス軽減法6選
HSS型HSPである僕も、少し前までは仕事のストレスに本当に悩まされていました。
しかし、自分の特性を理解することで、自分に合ったストレス軽減法を見つけることができました。
ここでは、実際に僕が試して効果を感じた、HSS型HSPさん向けの仕事のストレス軽減法を6つご紹介します。
どれも簡単に取り入れられる方法ばかりなので、ぜひ試してみてください。
1.仕事の進め方を工夫する
タスクを整理する
僕がまず意識したのは、タスクの整理です。
HSS型HSPは、一度に多くの情報を処理しようとすると脳が疲れやすい傾向があります。
いわゆる「マルチタスク」状態ですね。
この状態になると、優先順位が曖昧になり、焦りや不安を感じやすくなります。
そこで、次のようなマイルールを決めていました。
- タスクの洗い出し:
・毎朝、始業前に、タスクをすべて紙に書き出す
・それを見て、頭の中を整理する
→頭の中を整理することで、漠然とした不安が解消する - 優先順位を付ける:
・書き出したタスクに、優先順位を付ける
・「今日中」、「今週中」、「随時」の3段階
・締め切りの2,3日前に終わるように調整する
→「やりたいこと」に飛びついてしまわないように、「やるべきこと」を可視化する - 1日5個までにする:
・タスクは1日で最大5個まで
・目の前のタスクだけに集中する
→タスクすべてに手を出してしまわないように、一日にこなすタスク数を制限する
この3つを実践するだけで、漠然とした不安が減り、一つずつタスクをこなせるようになります。
特に、「整理すること」が大切です。
ポモドーロ・テクニックを取り入れる
もうひとつおすすめなのが、ポモドーロ・テクニックという時間管理法です。
25分集中→5分休憩を繰り返す方法で、HSS型HSPには効果的です。
集中しすぎて疲れが溜まりやすい僕にとって、強制的に小休憩を挟むこの方法は、とても効果がありました。
集中と休憩のリズムができることで、仕事のパフォーマンスも安定します。
2.仕事環境を整える
デスク周りを整理する
視覚からの刺激に敏感なHSS型HSPにとって、整理されたデスク環境はとても重要です。
書類や小物が散らかっていると、それだけで集中力が削がれ、無意識のストレスになります。
シンプルで落ち着ける空間を作ることで、ストレスなく仕事に集中できます。
使わないものは収納し、デスクの上には必要最低限のものだけ置く。
これを実践するだけでも、大きな効果を感じられるはずです。
気分転換アイテムを使う
僕がおすすめするの気分転換アイテムは、好きな香りのハンドクリームです。
「好きな香り」というのがポイントです。
HSS型HSPは匂いに敏感な一方で、好きな香りを取り入れると、簡単にリラックスできます。
一息つくときや、トイレから帰ってきたタイミングで、手に塗るようにしてみてください。
気分転換でき、集中力も高まります。
香りがきつくないものを選べば、周囲に迷惑をかける心配もありません。
3.心と体をケアする
昼休みの過ごし方を変える
HSS型HSPは、刺激の多いオフィス空間にずっといると、気づかないうちにストレスが溜まってしまいます。
僕も以前は、同僚と一緒に昼食をとっていましたが、気をつかいすぎて休まるどころか余計に疲れていました。
今はできるだけ一人になれる静かな場所へ行き、好きな音楽を聴いたり、動画を見たりしてリフレッシュしています。
昼休みに「ひとり時間」をとることで、午後からのパフォーマンスがかなり変わるのを実感しました。
5分でできるリセット法
急にイライラしたり、気分が落ち込んだときは、席を離れて軽くストレッチをします。
首や肩を回したり、深呼吸をするだけでも、心身の緊張がほぐれ、気分転換になります。
また、ポモドーロ・テクニックと組み合わせるのも効果的です。
定期的に身体を動かすことで、溜まったストレスをその都度リセットできます。
第3章 境界線を引こう
1.HSS型HSPは「境界線が曖昧になりやすい」
HSS型HSPさんが仕事でストレスを感じやすい原因の一つに、「境界線が曖昧になりやすい」という特性があります。
これは、HSPの特徴である、共感力の高さや、相手の気持ちを察する能力の強さによるものです。
例えば、こんな経験はありませんか?
- 同僚の悩みをまるで自分のことのように感じ、気分が沈んでしまう
- 他人が怒られていると、自分まで怒られているような気持ちになる
- 頼まれごとを断れず、無理して応えようとしてしまう
- 職場の空気の変化に敏感に反応し、心が疲れてしまう
HSS型HSPは刺激を求める気質もあるため、他人の感情に強く共感しすぎ、自分の限界を超えてしまうことがあります。
その結果、相手の問題と自分の問題の区別がつかず、何もかも抱え込んでしまうのです。
これらはすべて、自分と相手との間に、しっかりとした境界線が引けていない状態です。
境界線が曖昧だと、心の余裕もなくなり、ストレスもどんどん増えてしまいます。
2.正しい境界線の引き方
では、どうすれば職場で適切に境界線を引けるのでしょうか。
僕が実践している境界線の引き方をご紹介します。
責任の範囲を明確にする
「自分がやろうとしている仕事は、本当に自分がするべき仕事なのか。」
「その仕事をやらなかったことで、誰が責任を負うのか」
このように、責任の範囲を明確にすることで、他人の問題まで抱え込まなくて済みます。
もし判断に迷ったときは、遠慮せず上司や同僚に確認するようにしましょう。
曖昧なまま引き受けるのは、HSS型HSPにとって特に危険です。
NOを言う練習をする
HSS型HSPは相手の期待に応えようとするあまり、断るのがとても苦手です。
しかし、すべてを引き受けていたら心も体ももちません。
まずは、小さなNOを言うことから練習してみましょう。
ポイントは次の2つです。
- すぐに返事をしない
その場の空気に流されて「とりあえず引き受ける」のは避けましょう。
「少し考えさせてください」と伝えて、一度持ち帰るだけでも心に余裕が生まれます。 - 断るときは「断り+理由」をセットで伝える
例えば「今取りかかっている仕事が立て込んでいるので、今回はお引き受けできません」のように理由を添えれば、相手も納得しやすく、自分も罪悪感を抱きにくくなります。
第4章 まとめ
いかがだったでしょうか?
今回ご紹介した「HSS型HSPが抱える仕事のストレス」について、共感できるものはあったでしょうか?
この記事であなたに伝えたいポイントを、以下にまとめてみました。
●HSS型HSPが仕事でストレスを感じる原因
・職場での刺激の多さ
・人間関係による気疲れ
・刺激と退屈のバランス調整の難しさ
●HSS型HSPの僕が実践するストレス軽減法6選
・タスクの管理と優先順位付け
・ポモドーロ・テクニックの活用
・デスク周りの整理整頓
・好きな香りのアイテムで気分転換
・昼休みに一人の時間をつくる
・5分でできるストレッチ
●正しい境界線の引き方
・責任の範囲を明確にする
・小さな「NO」を言う練習をする
今回、僕が一番伝えたいのは、
「自分らしい働き方」を見つけてほしい
ということです。
そのためには、まず自分の性格を正しく知ることが大切です。
今回紹介したHSS型HSPだけでなく、アダルトチルドレン(AC)や発達障害など、性格の傾向はたくさんあります。
自分の傾向を知ることで、より自分に合った働き方が見えてきます。
「自分らしい働き方」に正解はありません。
あなたなりのスタイルを見つけ、無理せず心地よく働ける方法を手に入れてください。
もし悩みや不安があれば、気軽に僕に相談してくださいね。
あなたと一緒に、「自分らしい働き方」を探していきましょう。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
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