「どうしてこんなに相手の感情に振り回されるんだろう、、、」
「もしかして、さっきの自分の発言が悪かったのかも、、、」
そんなふうに、相手の機嫌や感情が気になって、ひとりで悩んでいませんか?
実は、相手の感情に敏感に反応してしまうHSPの方は多くて、あなただけの悩みではありません。
僕自身もHSP気質で、相手の感情に悩まされ続けています。
しかし、それが当たり前になってしまうと、人間関係のストレスが溜まり、「生きづらさ」にもつながりかねません。
この記事では、僕の実体験をシーン別(家族・友人・職場)に紹介したうえで、「不機嫌=自分のせい」と感じてしまう原因と、その対処法をわかりやすくお伝えします。
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
第1章 はじめに
まずは、HSPについて簡単に解説します。
HSPとは、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略で、日本語では「とても敏感な人」「繊細な人」と訳されます。
ざっくり言えば、「感受性が高く、周囲の刺激に敏感に反応してしまう人」のことです。
HSPについて詳しく解説している記事もありますので、下記リンクも参考にしてみてくださいね!
HSPには、「刺激に敏感」という特徴があります。
僕は、HSPが敏感に反応する刺激には、大きく分けて3つの種類があると考えています。
①五感の刺激
②相手の感情
③場の空気感
①の「五感」については別の記事で詳しく紹介していますので、こちらも良ければ下記リンクから読んでみてください。
今回は②の「相手の感情」について、僕の実体験をご紹介します。
家族だけでなく、友人や職場でも、相手の感情に敏感に反応してしまい、それが原因で「生きづらさ」を感じている人もたくさんいると思います。
この記事を読めば、「自分だけじゃなかったんだ」と気づけて、心が少し軽くなるはずです。
他人事だと思わずに、自分に当てはめながら読んでいただけると、新しい発見があるかも!?
それでは、さっそく一緒に見ていきましょう!
第2章 実体験をシーン別に紹介
この章では、「不機嫌=自分のせい」と悩む僕の実体験を、シーンごとにご紹介します。
1.家族
2.友人
3.職場
1.家族
僕は昔から、家族の機嫌を無意識に読み取ろうとしていました。
信頼している身近な存在であっても、感情の変化にはとても敏感なんです。
たとえば、無言でせかせかと家事をする母。
さっきまで笑顔で話していたのに、急に静かになると、「あれ?何かあったのかな」と違和感を感じ取ってしまいます。
不思議なことに、他の人が一緒にいるときは気にならないのに、ふたりきりになると無言の理由を探そうとしてしまうんです。
実際のところ、ほとんどの場合は僕の思い込みでした。
たまに母が不機嫌なこともありましたが、その原因が僕だったことは一度もありません。
覚えている範囲では(笑)
家事をしていたら、イライラしたり無言になったりすることもありますよね(笑)
でも、当時の僕はそんな当たり前のことにも気づかず、いつも「自分のせいで怒ってるのかな」と不安になっていました。
今でも、家族に対してたまに不安になることもあります。
でも、以前よりはだいぶ楽になりました。
理由のひとつは、対等に話せるようになったからだと思います。
気になるときは、「何かあった?」と素直に聞くようにしています。
2.友人
家族に対して敏感に反応してしまうくらいなので、友人の感情にはそれ以上に敏感です。
たとえば、いつもと違う表情や声のトーンが気になってしまうんです。
気軽に「どうしたの?」と聞ける関係なら、そこまで悩むことはありません。
ただ、無理して元気に振る舞ってるんじゃないかと感じると、それはそれで気になってしまうこともあります(笑)
問題は、気軽に聞けない友人の場合です。
特に、先輩・後輩の関係や、数人での集まりのときは、より敏感になります。
不機嫌な様子だけでなく、体調やメンタルの不調にもすぐ気づいてしまいます。
「怒ってるのかな」「体調が悪いのかな」「疲れてるのかな」
そんなことを考え始めると、本来楽しいはずの時間も、一気に気疲れしてしまうんですよね。
また、LINEの返信が素っ気なく感じるときも苦手です。
表情も声のトーンもわからない分、余計に気になってしまいます。
でも実際は、僕が「素っ気ない」と感じるハードルが低いだけで、ほとんどが思い過ごしなんです(笑)
3.職場
3つのシーンの中で、最も敏感になるのが「職場」です。
特に上司の表情や仕草は、気にしすぎて、仕事に集中できないこともよくあります。
少しでも不機嫌そうだったり、体調が悪そうに見えたりすると、「もしかして自分のせいかも…」という考えで頭がいっぱいになってしまいます。
上司の様子に違和感を覚えると、まず「自分は出勤してから何をしていたか」を振り返ります。
その中で、上司の機嫌を損ねるようなことがなかったか、自分の表情や態度、やりとりの内容まで細かく思い返してしまうんです。
関係ない場合は「自分のせいじゃない」と割り切れればいいのですが、なかなかそうはいきません。
些細なことまで「あの言い方が悪かったのかな」「挨拶の声が小さかったのかな」と勝手に結びつけ、いわゆる“被害妄想”状態になってしまいます。
たとえば、
「挨拶の声がいつもより少し小さかった」
「トイレで席を離れた時間が長かった」
本当にそうだったのかなんてわからないのに、無意識に「自分のせい」と思い込んでしまうんです。
そんな状態では、当然仕事も手につかず、どんどん作業が溜まっていくばかり。
その結果、閑散期でも毎日のように残業をするようになりました。しかも、手当もつかないのに。
そうした生活を続けるうちに、心も体も疲れ果て、気づけば「生きづらさ」を強く感じるようになっていました。
第3章 原因と対処法
この章では、「不機嫌=自分のせい」と思い込んでしまう原因と、簡単にできる対処法をご紹介します。
1.原因
2.対処法
1.原因
「不機嫌=自分のせい」と感じてしまうのには、主に2つの理由があります。
- 共感力の強さ
- 境界線の曖昧さ
まず、HSPの特徴でもある「共感力の強さ」について。
これは、相手の気持ちや考えに強く共感しやすいというものです。
自分の気持ちよりも、相手に合わせようとする気持ちが強く、自然と相手の感情を中心に考えてしまいます。
その結果、相手の気持ちを無理に読み取ろうとしてしまい、被害妄想につながることがあるのです。
次に、「境界線の曖昧さ」です。
これは、自分の感情と相手の感情の区別がうまくつかなくなる状態のことです。
境界線が曖昧だと、相手の悩みや問題を自分のことのように受け止めてしまい、自責の念が強まります。
この2つの要素によって、本来なら無関係な相手の感情を深読みし、その原因を自分の言動と結びつけてしまうのです。
また、「自己肯定感の低さ」や「刺激への敏感さ」も影響していると言われています。
2.対処法
僕が実践しているのは、次の2つです。
- 境界線を意識する
- 信頼できる人に相談する
まずは、「境界線を意識する」こと。
先ほどもお伝えしたように、HSPの人は境界線が曖昧になりがちです。
そこで、今自分が悩んでいるその問題は、誰の問題なのかを整理するようにしています。
相手の問題であると気づければ、自分が解決できることではないと割り切ることができ、気持ちも少し楽になります。
次に、「言葉にして、信頼できる人に相談する」こと。
悩みを言葉にしてみると、意外と小さい悩みだったことに気づくこともあります。
また、信頼できる人に悩みを聞いてもらえるだけでも、心が軽くなります。
さらに、自分にはない客観的なアドバイスをもらうこともできて、気持ちが整理されます。
もし職場に相談できる人がいない場合は、同期や友人に話を聞いてもらうのもおすすめです。
同じような悩みを持っていて、共感できるかもしれません。
第4章 まとめ
いかがだったでしょうか?
今回ご紹介した「感情に敏感」な僕の実体験、共感できるものはあったでしょうか?
この記事であなたに伝えたいポイントを、以下にまとめてみました。
- 友人や同僚だけでなく、家族の感情にも敏感
- 上司の表情や仕草には特に敏感で、気になりだすと仕事が手につかないほど
- なぜか、「不機嫌=自分のせい」という被害妄想をしてしまう
- 自分を責めてしまう原因は、「共感力の強さ」と「境界線の曖昧さ」
- 僕の対処法は、「境界線を意識すること」と「言葉にして、信頼できる人に相談すること」
「感情に敏感」という特徴は、「五感が敏感」とは少し違います。
それは、「相手という存在が必ず関わる」という点です。
においや味などの刺激なら、自分で対策したり、その場を避けたりすることで軽減できます。
でも、相手の感情だけは、どうしても避けられないものです。
どれだけ気にしないようにしようと思っても、勝手に考えてしまうんですよね。
ネットには「自分を責めすぎないように」とか「自分が正しいと思い込む」などの対処法もあります。
でも、正直それができたらこんなに苦しんでない、と思う方も多いんじゃないでしょうか。
だからこそ、自分に合った別の対処法を見つけることが大切です。
家族や友人なら少し距離を置くこともできますが、職場では毎日顔を合わせるので本当につらいですよね。
僕も長年その悩みと向き合い、苦しみ続けてきました。
でも、今回紹介した対処法を意識するようになってから、心がぐっと軽くなったんです。
もちろん悩みがなくなったわけではありません。
それでも、以前よりも気持ちに余裕を持って仕事ができるようになりました。
この記事を読んでくださっているあなたも、ぜひこの機会に自分の心と向き合ってみてください。
- どんなときに相手の感情が気になるのか
- どんなときに自分を責めてしまうのか
- HSPのどんな気質が関係していそうか
こうしたことを少しずつ整理するだけで、心が楽になるヒントが見つかるはずです。
自分に合った対処法を見つけ、「生きづらさ」を少しでも和らげていきましょう。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
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