
「仕事が続かない…」
「どの職場でもストレスばかり…」
そんなふうに、働くことに悩んでいませんか?
もしかすると、その原因はパーソナリティ障害かもしれません。
この悩みを抱えているのは、あなただけではありません。
実際、僕自身もパーソナリティ障害が原因で、転職と退職を経験してきました。
この記事では、パーソナリティ障害のタイプ別に仕事が続かない原因を解説し、さらに僕の実体験を交えながら、パーソナリティ障害の人が抱える仕事の苦しさをお伝えします。
記事の最後には、同じ悩みを抱えるあなたに、僕が一番お伝えしたいポイントもご紹介しています。
どうか、一人で抱え込まないでください。
この記事が、あなたの心を少しでも軽くするきっかけになれば幸いです。
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
第1章 はじめに
1.なぜ僕がこの記事を書こうと思ったのか
まずは、僕の経歴を簡単にご紹介します。
- 大学卒業後、地方公務員として約4年半勤務。
- その後、税理士事務所へ転職したが、半年でうつ病を発症し退職。
- 現在は再就職せず、フリーランスとして活動中。
この2つの職場を経験して、僕は気づきました。
「もしかしたら、自分に合った職場なんてないのかもしれない」と。
転職も退職も、僕の「人間関係が苦手な性格」が原因だったんです。
もちろん、職場環境も原因のひとつではあります。
ですが、それ以前に「自分の性格そのものが、働くことに向いていないのではないか」と感じたんです。
再就職も考えましたが、働き続ける自信が持てず、今も無職のままです。
そんなときふと思ったんです。
「もしかしたら、僕と同じように、自分の性格が原因で働き方に悩んでいる人がいるのではないか」
それが、この記事を書こうと決めた理由です。
2.同じ悩みを抱えるあなたに伝えたいこと
今、「仕事が続かない」「職場がつらい」と感じているあなたへ。
働き方に悩んでいるのは、あなた一人ではありません。
僕も同じように、働き方に悩み続けてきたひとりです。
そして今も、フリーランスとして成功しているわけではありません。
いまだに収入は無く、毎日のように将来に不安を抱えています。
それでも、「自分らしい働き方」を見つけたいと、もがきながら進んでいます。
あなたにも「自分らしい働き方」を見つけてほしい。
この記事が、それを見つけるヒントになれば嬉しいです。
第2章 パーソナリティ障害とは
1.パーソナリティ障害の基本的な特徴
パーソナリティ障害とは、考え方や行動に独特の偏りがあり、本人だけでなく周囲の人も苦しんでしまう精神的疾患(病気)です。
「人格障害」と呼ばれることもあります。
日常生活や人間関係がうまくいかず、「生きづらさ」を強く感じやすいのが特徴です。
また、うつ病や適応障害などを併発するケースも少なくありません。
パーソナリティ障害の詳しい解説は下記の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
また、パーソナリティ障害はHSP(繊細さん)やアダルトチルドレン(AC)、発達障害と特徴が似ており、混同されやすい傾向があります。
それぞれの違いについて、下記の記事で徹底比較していますので、こちらも参考にしてください。
2.3つの分類とそれぞれの傾向
パーソナリティ障害は、大きく次の3つのグループに分類されます。
- A群(奇妙で風変わりなタイプ)
- B群(感情的で衝動的なタイプ)
- C群(不安・恐怖心が強いタイプ)
それぞれ、簡単に解説していきます。
A群(奇妙で風変わりなタイプ)
【特徴】
- 考え方や行動が独特で、対人関係が苦手
- 周囲との距離ができやすい
- 良くも悪くも「ちょっと変わってる人」と思われがち
A群のなかで、さらに3種類に分類される
- 妄想性(PPD)
- 統合失調型
- シゾイド
B群(感情的で衝動的なタイプ)
【特徴】
- 感情の起伏が激しい
- 自己中心的な行動
- 対人関係でトラブルが起こりやすい
B群のなかで、さらに4種類に分類される
- 境界性(BPD)
- 自己愛性(NPD)
- 反社会性(ASPD)
- 演技性(HPD)
C群(不安・恐怖心が強いタイプ)
【特徴】
- 特に人間関係に対して慎重
- 失敗や恥をかくことへの恐怖心が強い
- 人との関わりを避けやすい
C群のなかで、さらに3種類に分類される
- 回避性
- 依存性
- 強迫性
第3章 仕事が続かない原因をタイプ別に解説
1.A群(奇妙で風変わりなタイプ)
A群の人は、基本的に他人との関わりが苦手です。
被害妄想によって相手のことが信頼できなかったり、孤独を望んだりする傾向があります。
そのため、同僚や上司との距離を縮めることができないのが特徴です。
たとえば、些細な会話でも
「嫌われたかもしれない」
「悪口を言われているのでは」
と考えてしまい、人と関わるのが怖くなります。
こうした状態が続くと、職場で孤立し、ますます居づらさを感じてしまうんです。
このような対人関係の難しさが、A群の人が仕事を続けられない主な原因です。
2.B群(感情的で衝動的なタイプ)
B群の人は、感情の起伏が激しく、衝動的な行動をとることが多いのが特徴です。
たとえば、朝と昼で気分が一転することがあり、業務に集中できなくなることもあります。
感情の不安定さが仕事のパフォーマンスにも直結するんです。
さらに、自分の感情を優先しすぎたり、会社のルールを守れなかったりすることで、周囲からの評価も悪化しやすい傾向があります。
感情に振り回されることが多いため、安定して業務をこなすのが難しくなり、結果的に仕事が続かなくなるケースが多く見られます。
中には、衝動的に退職届を提出してしまう人もいます。
3.C群(不安・恐怖心が強いタイプ)
C群の人は、常に不安や恐怖心を抱えているのが特徴です。
「職場でどう思われているか気になる」
「失敗したらどうしよう」
そんな不安が頭から離れず、仕事に集中できなくなります。
さらに、人間関係に依存しやすい傾向もあり、他人からの批判や拒絶を恐れて過剰に気を使ってしまうことも少なくありません。
その結果、自分のペースで仕事を進めることができず、ストレスが溜まってしまいます。
常に不安と緊張の中で過ごすことが、C群の人が仕事を続けにくい原因になっています。
第4章「仕事が続かない」僕の実体験
1.仕事が続かなかった理由とは?
僕の性格は、パーソナリティ障害の「C群」の特徴によく似ています。
具体的には、以下のような特徴があります。
- 失敗や恥を極端に怖がる
- 自己肯定感が低い
- 人間関係が苦手
- 他人に依存している
- 自己犠牲の傾向が強い
- 完璧主義
- 強いこだわりがある
この中でも特に、「人間関係が苦手」な性格が、仕事が続かなかった最大の原因でした。
ここからは、実際にどのような経緯で退職に至ったのかを、職場ごとにお話しします。
2.地方公務員時代の苦悩
これからお話しするのは、僕自身の経験に基づく感想や感覚です。
どの自治体や部署にも必ず当てはまる特徴ではないことだけ、ご了承いただければ幸いです。
地方公務員の特徴がこちら。
- 職員数が多い(3,000人以上いた)
- 他部署と協力しないと業務が進まない
- 関わらないといけない人数がとにかく多い
- 毎年異動があり、そのたびに人間関係を再構築しないといけない
僕は、人間関係にすごく気を使う性格なので、関わる人が増えるほどストレスを感じてしまいます。
本当は、できるだけ人と関わらず、自分のペースで仕事をしたいタイプなんです。
しかし、地方公務員の仕事はその真逆でした。
ひとつの業務を進めるのに、何十人もの職員と協力しないといけません。
また、異動のたびに新しい人間関係を構築する必要があります。
それが定年までずっと続くと考えると本当に怖くて、若いうちに転職しようと決めました。
次の職場は異動がなく、人の少ない職場を希望していました。
そこで、以前から興味のあった税理士事務所を選びました。
3.税理士補助スタッフ時代の苦悩
職場環境は僕の希望通りでした。
職員5人の静かな事務所で、落ち着いた雰囲気だったんです。
業務内容も興味のある分野だったので、最初は充実した毎日を過ごしていました。
しかし、徐々に職場に異変を感じるようになりました。
- 質問してもきちんと教えてもらえない
- 見下されているような態度を取られる
- 機嫌をうかがわないと仕事が進まない
- 本人のいないところで悪口が飛び交う
職員が少ない分、逃げ場がなく、誰にも相談できない状況に追い込まれていきました。
公務員時代は「人が多すぎて疲れる」と思っていたのに、今度は「人が少なすぎる職場」が裏目に出たんです。
どんどん体調が悪化していき、最終的にうつ病を発症してしまいました。
第5章 まとめ
いかがだったでしょうか?
今回ご紹介した「仕事が続かない僕の実体験」、共感できるポイントはあったでしょうか?
この記事であなたに伝えたいポイントを、以下にまとめてみました。
●パーソナリティ障害には3つのグループがある
●グループの中でも、さらにいくつかのタイプに分かれている
●タイプごとに、「仕事が続かない原因」が異なる
●僕が退職した原因のひとつは、C群の特性によるストレス
今回、僕が一番伝えたいのは、
「自分の性格を知り、職場のどんなストレスに弱いのかを理解すること」が大切
ということです。
まずは、自分の性格を正しく知ることから始めましょう。
パーソナリティ障害だけでなく、HSP(繊細さん)やAC(アダルトチルドレン)など、性格の特性にはさまざまな種類があります。
そして、自分の性格が、職場でどんなストレスを感じやすいのかを考えてみましょう。
人間関係なのか、不安・恐怖心なのか、仕事のスキルなのか。
僕は、「自分がなぜ苦しんでいるのか」が分からず、気づいたら仕事に行けない体になっていました。
もし、あの時少しでも自分を見つめ直して、誰かに相談できていたら、もう少し違う未来があったかもしれません。
あなたには後悔してほしくない!
僕でよければ、あなたの悩みや相談を聞かせてください。
一緒に、「自分らしく働く方法」を見つけましょう!
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
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